オンライン座禅会に毎日参加した結果

2年半、早朝の朝活から夜の座禅まで参加してみた。

リモートで参加するオンライン自宅座禅会に毎日参加すること2年半が経過しました。

早朝5時からの朝活と、夜21時からの座禅。自宅座禅会はコロナの影響ではあり、リモートでZoomで参加するという、仕事のリモート会議と同じ要領で行うものでした。

いわゆるの自宅座禅会、おうち座禅会と呼ばれるものですが、参加するなかで色々新しい発見がありました。

はじめに

続けることも大変かなと臆するところはありましたが、最初の3か月くらいで何となく生活習慣として組み込めるようになり、習慣になっていきました。

オンライン座禅会の感想や気づきをまとめてみました。

オンライン座禅会のメリットや効果は無限に多い

大げさではなく、本当にそう思います。

これまでは座禅会という外の場で行っていたものが自宅で行うものになり、より生活の一部として実践できるようになりました。

自宅でできることで、毎日続けることがむしろ可能になり、特殊な何かをするのではなく、日常習慣として座禅が位置付けられるようになりました。

参加しているオンライン座禅会はこちらから:

オンライン座禅会の時間節約効果

まずオンライン座禅会のよいところをいくつか挙げてみたいと思います。

これまでは座禅会という外の場で行っていたものが自宅で行うものになり、より生活の一部として実践できるようになりました。

言うまでもなく自宅であれば、どこか出かけていく時間・帰ってくる時間がまったくかかりませんので、正味座禅の時間だけで済みます。

節約効果が大きい!

仮に座禅会に、車で30分かけていくとしたら、往復で60分かかります。

1週間で7時間、1か月で30時間も費やしてしまいます。

この時間の節約効果はかなり大きいです。

ガソリン代や電車代の節約にもなります。

おうちからリモートだと継続しやすい

眠い朝に無理をして起きるのは正しいことではなく、眠くない朝を迎えるべきでそうして座禅をするのがよいとは思います。

しかし、一人でやっていては時間がずれたり、行い自体が疎かになってしまうことがあるかと思います。

自宅で一人でやっていればこうした甘えはついつい生じます。

POINT

オンライン座禅仲間という存在

リモート自宅座禅会ですと、自宅ですが仲間が一緒に毎日座りますから、ついさぼろうという気になりませんし、時間を5分遅らせて始めようということがなくなります。

遠く離れた場所にいながらも、互いの生活習慣のよい影響を与え合い、一定のリズムで続けることができます。

座禅会のデジタルトランスフォーメーション

インターネットの高速化のおかげでウェブ会議システムも普及し、コロナ蔓延も手伝って映像を伴ったテレカンファレンスが一般的になりました。

ウェブ会議システムで互いの顔を見れることが大きな継続の要因になっているかと思います。

座禅以外でもリクレーションや親交の場を持つことも移動無しでリモートで行うことができることも大きなメリットだと思います。

Zoomのおかげ

リモートの座禅会は、今のところZoomというツールによって支えられていることは事実だろうと思います。

オンラインだから早朝からでも参加できる

自宅の座禅が習慣になり、今は朝5時と夜9時半にそれぞれ45分、30分ずつやっています。朝5時からということはそれよりも少し前には起床する必要があります。

しかしオンライン座禅会は移動がない分、時間的な負担は小さいです。

人によってはあまりに早すぎる時間に感じられるかもしれませんが、早起きは非常に良い習慣になります。

朝活は非常に良い習慣

私はこれまで夜遅くまで起きて仕事するタイプでしたが、これが否応なしに強制されました。

結果として、仕事の生産性は上がったと思います。なぜなら、早く起きるために早く寝なければならず、早く寝るためには必然的に就寝時間を決めざるを得ず、1日の仕事の終了時間が明確に定められます。

朝活によって、だらだらした時間の過ごし方をしなくなるという効果が1日全体に波及します。

POINT

時間が制限されるプラスの効果

自分が納得いくまで、時に朝まで仕事に取り組むことの生産性もあると思いますが、逆に時間が限定されることで上がる生産性もあると思います。

座禅は早朝であっても気持ちよくやるためには寝不足ではできず、必要な睡眠をとって行わないと辛い苦行になってしまいます。

新しい発見!

逆に夜仕事がはかどると思ってやっていたことも、実際には体や脳がつかれていて、大して仕事ははかどっていないということに気づくようになりました。

夜型よりも朝方がよい

 さっさと寝て、朝早起きして座禅をして、それから限られた時間のなかで集中的に仕事を終わらせる、というリズムが生まれるほうになりました。

以前は夜9時くらいからいつまでかかるか分からない仕事に取り組むと、朝までの時間が無限にあるような錯覚に陥り、徹底取り組むぞという意気でやっていました。

反省しています

実際には疲れた体と脳、限定されない時間(実際には当然限りがある)というなかでだらだらと仕事をしてしまっていたように思います。

オンライン座禅会のおかげで自宅の部屋が片付く

自宅で行うことで最低1畳くらいは片付けをしなければなりません。1畳くらいと思うかもしれませんが、意外と1畳の静かなスペースを作るのは難しいことです。

1畳の静かなスペースを確保するためには、周囲の整理も必要で、結果として部屋全体が片付くことになります。

禅堂のように部屋がキレイになる

清掃も禅堂のようにするようになりますから、部屋は片付くだけでなくキレイに清潔になります。座禅を45分、或いは5分・10分でもやると分かることですが、周囲の散らかりは気になってくるものです。

実際、座禅にはこういうモノごとに敏感になるという効用があります。

他にも体調や自分の心持ちなどにも敏感になるのですが、それについては後述します。

人に見られるという効果

これは色々な働きをする実に重要な座禅の効用なのですが、その一歩目が座禅環境の清潔さで、片付いていないものやチリ・ホコリが実に気になる存在として認識されるようになります。

リモート座禅会では必須ではありませんが、カメラでそれぞれ自宅の映像を送り合いますから、人に見られるということを気にする側面もあるかもしれません。

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世界一の朝食を食べることができる

朝早く起きて、座禅をして、その他掃除や仕事をしていると、健全な空腹感が感じれれるようになります。

私の場合、空腹を感じるようになってからも食事は取らず、9時から食事をとります。

これは中国医薬の食事の取る時間の黄金律が、朝は9時以降、夜は17時以降と決められているという話を聞いて、以来そのように心がけているのですが、この空腹状態は実に頭の回転が高まります。

十分空腹になってからいただく

空腹は最高のごちそうであるという言葉があります。

空腹になると体は栄養を欲し、白血球も栄養を欲するようになるが、食べるものがないので血液中のばい菌を食べるようになるそうです。

逆に満腹状態だとこの自然治癒力が下がってしまうので、空腹状態は非常に健康的であるという話で、本当かどうか定かではありません。

直感的にはそういうこともあるのかなという気がしてきます。

ハングリーな時間の生産性

私の場合、7時くらいから空腹感が感じられるようになり、それから9時までの2時間ほど仕事をこなすのですが、とてもはかどります

身体に疲れがなく、脳もフレッシュなの状態なので仕事がはかどるのでしょうが、加えてこの空腹感というのがとても生産性を高めているようです。

お腹がいっぱいになると、頭が鈍くなるとか眠くなるということは誰しも経験したことがあると思いますが、逆に空腹状態だと脳はよく働くようです。

ひとこと

満腹で満足しきった状態よりも空腹で何かをしなければ生き抜けないというハングリーな状態、危機感を感じられる状態の方が脳もよく回転するように感じられます。

オンライン座禅会ではアイデアが浮かんでくる

座禅をしている間は何も考えない、何も考えてもいけないと言われたりします。

しかし、健全な日常を送る人であれば、前後の日常のあれこれが浮かんでくるのは当たり前のことです。

それゆえにそうした雑念を考えずに呼吸・姿勢に集中する意義が生まれてくるわけですが、この雑念も捨てたものではありません。

POINT

雑念はアイデア、メモしておく

とは言え、この浮かんでくる雑念をただただ雑念として忌まわしいものとして避けようとするのでなく、それはそれとして受け止めてもいいのではないかと思います。

円覚寺の横田南嶺氏は、座禅をして何か浮かんできたらメモを取っておけばよいと言っているそうです。

日常生活への還元

上の話はまた聞きではありますが、そういうことであればとせっかく思い出してやらなければいけないことやパッと思いついたアイデアがあれば、それは忘却してしまうのではなく、メモにとっておけばいいというわけです。

私はそれを聞いて、時にメモを取るようにしています。

座禅を日常と切り離さなくてよい

だれにも日常があり、忘れてはいけないこと、仕事上必要な着想などもあり、日常とは完全に切り離された座禅をする必要もないのかなと思います。

活力ある日々を送る

もちろん、メリハリを利かせて、座禅のときは座禅に集中とできればよいでしょう。
それほどスパッと切り分けられなくてもいいのではないかと思っています。
座禅の効果 毎回いつもというわけではありませんが、適宜メモを取るというのは日常生活へのフィードバックという点ではとても実効性のなる効用だと思います。

オンライン座禅会で姿勢がよくなる

座禅ではとくに考えることもなく、呼吸を数えるのみですが、他にあるとすると正しい姿勢で座りなさいということだろうと思います。

姿勢というのは、よく物事に取り組む姿勢、などというように物理的な身体的姿勢という意味と、精神的な態度という両面で語られることがあります。

体と心を同時に正す

おそらくこの2つは本質的に近いもので、身体的姿勢は精神的姿勢に影響を与え、逆に精神的姿勢は身体的姿勢に影響を及ぼすのではないかと思います。

体が真っ直ぐであれば心もまっすぐ

禅では抽象的なものよりも即時即物で考えますから、精神的姿勢というよりは身体的な姿勢を重視します。

体が真っ直ぐであれば心もまっすぐになる、姿勢が歪んでいれば、精神も歪むというわけです。ということで座禅はこの身体的な姿勢への意識に役立ちます。

研ぎ澄まされる感性

座禅はこれまで見てきたように自分の身体にとても敏感になるので、自分の姿勢にも必然、神経が向けられ敏感になります。

POINT

理想の姿勢とは

姿勢を意識しなくても頑張らなくてもいい姿勢が理想的で、それは呼吸の話と同義になってへその下、丹田部分に集中して、そこで体全体を支えられれば、楽に正しい姿勢が保ち続けることができます。

肩やひじ、頭の位置、足の組み方など色々気にしていると正しい姿勢の実現は困難です。

体に中心で体を支える

丹田だけで体全体のバランスを取るようにして体のその他の部分は力を抜いている状態が理想的です。

まとめ

ということで約2年半の間に感じた座禅の効用をまとめてみました。何となく禅者の姿が目に浮かんでくるような考察になりました。少なとももう1年は続ける予定です。

もっと長く続けられると素晴らしいとは思います。一日一日、一呼吸一呼吸、取り組んでいくことが大事と思っています。

今日も良き日をお過ごしください。

監修者:「日常実践の禅」編集部 
日常生活のなかにある"禅"文化を探す活動をしています。「心に響く禅語」解説やオンライン座禅会を開催しています。

画像の一部:https://pixabay.com/

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  6. 「道」:道とはすなわち禅の道
  7. 「雪」:禅は冬の宗教
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