部屋の乱れは心の乱れ。お部屋掃除で気持ちをキレイにする
2023年、新しい1年のスタート。
リフレッシュした気分で過ごせていますか?
私は、というと・・ここのところ長らく体調を崩しておりました。
昨年11月末頃から~新年を迎えても、なぜか馬力が出ない毎日が続いております。
2ヵ月近く体調が戻らない中、身をもって体験した「部屋と心」の関係について、お伝えしたいと思います。
広告代理店のメディアプランニング部署で約20年勤務した後、現在はフリーライターと整理収納コンサルタントのパラレルワークをこなす。詳細はこちらから。
体調異変
ゴハンが美味しくない
私に起こった異変。
それは、ある時から急に「ゴハンを美味しく感じなくなった」ことでした。
自他ともに認める『食い気』の私が、あろうことか食欲を感じなくなり、それが2ヵ月近くも続いているのです。
美味しい物を食べるだけで幸せいっぱい!
「いつもホントに美味しそうに食べるね~」と幼少期からどこに行っても言われるほどの『食い気』な自分が食欲を感じないなんて、かなり異常なこと。こうなる直前に深夜の暴飲暴食を繰り返していたことを猛反省しています。
寝つきが悪く、睡眠も浅い
これまでの人生で、寝つきの悪さに悩んだこともない私。
多少の悩みがある時だけは、1~2日くらい寝つけなかったこともありますが、ほとんどバタンキューで熟睡できていました。
ところが、この2ヵ月は、寝つきも悪く、朝まで何時間もうっすらと意識がある状態です。
頭が働かない
そんな状態ですから、当然のように脳の働きも悪くなります。
脳のネジが3つくらい抜けたように集中力・思考力が低下、何だか脳に粗大ゴミが溜まって動きが悪くなっているような重鈍な感覚です。
頭痛に悩んだこともなかったのが、頭が締めつけられるような感覚や、たまにさし込むような痛みも感じます。
部屋の乱れ
激しい痛みや熱があるわけではないけれど、ずっと頭と胃腸が働いていないような状態。
自分の頭にも霧がかかり、通常時の60%くらいにエネルギーが落ちている感覚です。
こんな状態で過ごしていると、どうなるでしょう?
寝たきりではないので、日々の生活は可能、ですから最低限の家事と仕事はこなします。食欲がないながらも、何か食べられるものをできるだけ手をかけずに食べる、着替える、PC仕事を鈍いながらもこなします。
最低限どうしてもやらねばならないことを優先しますが、細かい所まではエネルギーが回らないので、様々なことが徐々に溜まって行きます。
・掃除の回数が減る
・片づけることができなくなる
・物が出しっぱなしになる
・植物をメンテする回数が減る
・メールなどの連絡関係が滞る
最低限の食事はするけれど、洗うことを後回しにして、シンクに食器が溜まって行きます。
夕食後にそのままの状態で朝を迎えることも続きました。
洗濯は洗濯機がやってくれるけれど、たたんで戻すことが後回しになっていきました。ソファにそのまま置きっ放し。
テーブルの上には郵便物もどんどん溜まって行きます。
植物に関心が回らなくなり、長年細々と生きてくれていたバンブーが枯れてしまいました。。。
心の乱れ
ハッキリした原因はまだ分かりませんが、恐らく過度の睡眠不足とストレスによる暴飲暴食が長期間に渡ったことで、自律神経に影響が出たのではないかと予想しています。
思えば10月頃から殺人的に仕事が忙しくなり、朝まで徹夜作業が続くこともしばしば。
深夜までデスクにかじりつき、ウトウトする自分を叩き起こして終わるまで働かせる、超ブラックでスパルタなことを数か月続けていました。
『忙しいと、心をなくす』
きっとどこかで一度は聞いたことがあると思います。
「忙しい」の漢字は「心」と「亡」の組み合わせです。
つまり、「心を亡くす」と書いて「忙しい」という漢字になる。
今回、本当にこの漢字の通りだということを、身をもって体感しました。
ふり返ってみると、心を亡くして行く過程が分かります。
仕事が忙しいと
自分のことを後回しにするようになります。
↓
自分のことを後回しにすると
身体や心が感じていることを無視するようになります。
>身体が辛くても注意を向けない
>心が遊びたがっていても、力づくでねじ伏せて仕事を優先
↓
身体や心が感じていることを無視すると
感じ取る能力がマヒして行きます。
>身体が辛いのが“当たり前”の状態になるので、改善しようと思えなくなる
>遊びたがっている心にフタをするので、遊びたいと思わないようになる
↓
感じる能力がマヒすると
心が自分から離れてどこかに行ってしまいます。
抜け殻になります。
=これが「心を亡くした」状態
この「心を亡くした」状態で過ごしていると、どうなると思いますか?
・不平不満が増える
・怒りっぽくなる
・ネガティブ発言が増える
・毎日が楽しくない
私の場合は、こんな症状になりました。
これは、サイアクの時期を脱した後で分かったことです。
真っ只中にいる間には気づけませんでした。
モノを捨ててスッキリした後で、「実は要らないモノだった」とようやく気づくのと同じで、
サイアクの状態を脱して初めて、サイアクだったことに気づくものなのですね・・
今もまだ回復の兆しが見えて来た段階で、完全に抜け切ってはいませんが、ほんの少し前の自分に気づけて良かったです。
気づくことが第一歩、そうしたら改善の方向に目を向けることができますから。
心の状態が、部屋に表れる
今回、自分で体験してハッキリお伝えできること、それは
「心の状態が、部屋に出る」
ということ。
だからこそ、これと真逆のことも同時に言えます。
「部屋を見れば、心の状態が分かる」
自分の内面は目に見えないけれど、部屋を見れば心の状態が分かる、言ってみれば、自分の心の中を可視化したものが、自分の部屋なのです。
部屋は、自分の状態をそのまま映すバロメーター。
いつもより部屋が乱れて来たら、心の健康状態が崩れて来たと気づくキッカケになってくれます。
子供向けカウンセラーの友人が、以前こんなことを言っていました。
---引きこもりの子供が、外に出て行こうと決意し行動する直前に、必ずと言っていいほど、部屋の片づけを始める。
卵とニワトリの関係のように、どちらが最初でどちらが後かは分からないけれど、心と部屋(身近な空間)が繋がっていることを表しているエピソードと言えましょう。
加えて、断捨離という言葉を生み出した「やましたひでこ」さんも、以前こんなことをおっしゃっていました。
---仕事や人間関係や人生の流れが滞って来たと感じたら、部屋を片付ける、モノを捨てる。そうすると、現実の方にも動きが出て来る。
片づけの元祖である、やましたさんがおっしゃるくらいなので、やはり、人の内面と身近な空間やモノは、連動しているというのは真実味があります。
空間に未来の予兆が表れる
ちょっと変な話をしますが、私が会社員だった時代に不思議なことがありました。
✔会社で書類を大量に捨てたら、部署異動になった
✔自宅でモノを大量に捨てたら、転勤になった。
新人時代から大切に取っておいた書類があったんです。
自分の原点に立ち返るための記念として、ずっと手元に置いていたのですが・・
ある時、デスクの引き出し整理をしていて、ふと「もう要らないかもしれない」と思った瞬間があり、今まで大切に保管していた他の書類も一気にすべて捨てたのです。意を決して捨てるわけでもなく、自然に興味がなくなって、それまでの執着がウソのように軽くなった不思議な感覚でした。
すると、1~2ヵ月後に大きな人事異動があり、その書類を使う事のない部署に行くことになったのです。当時、メディアの仕事をしていて、雑誌部からテレビ部への異動。雑誌の書類は一切必要がなくなります。偶然とは思えない、と当時も感じましたが、これはちょっとした予知だったと思っています。
それと、もう1つ転勤の話。
またもや「この書類もう要らないかも」と思う瞬間があり、大量に破棄したことがはじまりでした。
以前の体験がありますから、もしかしてまた人事異動があるかな?と思い心構えをしていたところ・・
今度は自宅の方で「ここが気になる」と、いろいろな場所が気になり始めたのです。
最初は引き出し1つから始まり、その部分の捨て活&片づけが終わると、別の引き出しが気になる・・それが終わると次はクローゼットが気になる・・といった具合に、1つ終わるとまた次が気になってしょうがない。
仕事から帰ると、無性に落ち着かない感覚になり、毎晩のように捨て活をしていました。
そんな現象が約2~3ヵ月も続き、片づけても、片づけても落ち着く気配がないので、自分でもこれはオカシイ、こんなことは今までなかった、と思っていた矢先に・・
地方への転勤辞令が出ました。
「ああ~これだったのか!」「ナルホド!引越しのための捨て活だったのか!」と腑に落ちた瞬間でした。
職場の異動だけにとどまらず、家まで移動するわけですから、空間が先に動き出してざわざわ落ち着かないわけです。それが私に伝わって来て、どうしても整理したり捨てたりしたい気分になったのでしょう、空間からの予知情報によって動かされたのだと思います。
転勤を伴う部署異動でも3カ月前から話に登るケースは殆どないので、これは完全に予兆だったと思います。会社が転勤話を水面下でやりとりする前に、空間が先に動き出した、もしくは私の超感覚のようなものが働いた、としか言いようがありません。
一応、ご説明しておきますが、私には特殊能力のようなものは全くありません。
見えたり、聴こえたり、といったことは何ひとつありませんが、空間やモノから感じ取ることができる、と気づきました。
要は、自分が部屋やモノに対して、どのように感じているかを見れば、この先の大きな動きを察知できるということ。
このような経験があるからこそ、身近な空間と自分が繋がっている、ということには確信を持っています。
そんな私でしたが、
今回の体調異変ではまた大事なことを学びました。
やっぱり「空間が教えてくれていた」ということです。
心の状態が、空間に出る。
だから、部屋を見れば、自分の心の状態が分かる。
そして、身体の状態も、空間に出る。
部屋を見れば、自分の身体の状態も分かるということです。
部屋の乱れは、心身の乱れ
体調不良になると、部屋が荒れる。
これは誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
健康であれば、自分を生かしているエネルギーが余った分だけ、仕事や、友達付き合いや、趣味や、身の回りを整えることに、その余剰分を回すことができます。
体調を崩すとエネルギーの総量が減るので、身体の維持だけで使い果たしてしまい、それ以外の所に回す余剰分がなくなります。だから部屋も荒れていく。
部屋が荒れるということは、つまり「エネルギーが足りていない状態」になっているということ。
部屋の状態は、身体のエネルギー状態も映し出すし、心の状態も映し出しているのです。
部屋を見れば、心身の乱れが分かる。
そういうことなのだ、と今回さらに深く理解しました。
すべては、エネルギーの循環
自分の状態と、空間が連動しているとするならば、
「空間を整えることで、自分の心身も整う」
ということも言えるのではないでしょうか。
・神社に行くと洗われるような気持ちになる
・一流ホテルのラウンジに座ると豊かな気分になる
・図書館やカフェで勉強がはかどる
などは、空間から影響を受けている典型例と言えましょう。
整った空間は、心身を整える作用があります。
だからこそ、いつも身を置く空間を、常に整えておきたいもの。そしてそれができるように、自分のエネルギーを残して
おくこと。
部屋に注いだエネルギーが、その分だけ巡り巡って自分に返ってくる、そしてまた部屋に注ぎ返すことで、部屋と自分との間にエネルギーが循環し、ますます良い状態がつくられて行く・・すべてはエネルギーの循環なのではないか?
そのように感じる次第です。
不思議な話を交えて、日頃から考えていることや、今回の異変で気づいたことなどを、お伝えしました。
エネルギーはすべての行動の源になりますから、枯渇させないよう、皆様もどうぞ体調にはお気をつけくださいませ。
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日常生活で実践する
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