一炷香(いっちゅうこう)の意味
線香が燃え尽きるまでの時間のことで1回あたりの座禅の時間を指す
一炷香は、一本の線香が燃え尽きるまでの時間の長さのことです。
「座禅は一日一炷香」などと言われて、毎日することが勧奨されます。
一炷香の読み方:いっちゅうこう
「いっちゅうこう」と読みます。
意味
一本の線香が燃え尽きるまでの時間の長さを言います。
一般的には“線香の燃焼時間”と言った方が分かりやすいでしょう。
「一炷香」の時間
当然、線香の長さによります。
線香の時間:とても長いもの
業界大手の日本香道さんのウェブサイトによると、さらに燃焼時間の長いものは、2時間30分、4時間40分、7時間とありました。
いろいろな場面で、線香の火を消したくないことがあり、その場合に使われるものなのでしょう。
総じて葬式などのプロ用途でしょうか。
座禅用としては長すぎるかと思います。
線香の時間:45分間Ver.
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線香の時間:とても短いもの
逆に短い線香としては10~15分というものもありました。
短い線香線香は、灰がこぼれて仏壇が汚れやすいので、短いものを好む人もいるようです。
座禅初心者にはこうした10~15分タイプはよいかと思います。
線香の時間:15分間Ver.
毎日座禅をやってみようという初心者の方にぴったりの時間です。
座禅と線香
座禅をするときに、線香に火をつけないといけないというルールはありません。
その方が雰囲気が出るという人や、一炷香を目安に座りたいという人は、線香を用いるのがよいと思います。
座禅の時間の目安は?
30分から45分程度が座禅の目安と言われています。
線香メーカー大手の日本香道さんのウェブサイトによると、45分の燃焼時間は「長寸線香」として特殊な線香に区分されていました。
一日一炷香
毎日座ろう!」という意味で、一日一炷香(いちにちいっちゅうこう)と言われたりします。
毎日座禅をするならば、オンライン座禅会が便利です。
毎日座禅をした体験レポートはこちらからどうど。
一日一炷香のための動画
以前、一炷香の動画を作ったので、それを使って座禅していただいても構いません。
ただ、線香が燃え尽きるまでを映しただけの素朴な動画です。
火を使えない環境でご利用いただくのもよいかと思います。
線香の時間:最短5分間Ver.
忙しい方向けです。5分でよいので、思い立ったら座りましょう。
線香の効果
線香はただ時間を測るためのものではありません。
動画でなく、実際に炊けば香りが漂い、いい気分にさせてくれます。
邪気を払うという意味もあるそうです。
いろいろな香り
同じく、日本香道さんのウェブサイトをみていると、色々な線香があり、驚きました。
コーヒーの香り、ペット供養用、お経の浮き出る線香など。
お線香も進化、多様化しているようです。
座禅用であっても、匂いがあってはいけないということはありません。ご自由にお試しください。
まとめ
最近は仏壇のない家庭も増えているそうで、線香になじみのない人もいるかもしれません。
小さな火や香りが、日常を少し豊かにする効果もあると思います。
座禅以外の用途も含めて、使ってみていただければと思います。
日常生活のなかにある"禅"文化を探す活動をしています。「心に響く禅語」解説やオンライン座禅会を開催しています。
編集部コラム
一日線香一本分の座禅を欠かさない。半年以上も守れずにいたが、ここ一か月いよいよ癖になってきた。大きな心理的な負担はない。肉体的も慣れてきて、そのための筋力がついてきて坐れるようになってきた。坐れるようになる、というが、この筋力の問題は意外と大きいと思う。もちろん足の痛みは間接付近だから、その辺りの軟かさなのか、慣れなのかということもあるかと思う。たしかに一炷香45分坐ると、足が痛くなる。それは変わらない。
しかし、坐っている間はなんともなくなった。これは大きい。そして最初に書いた生活習慣になってきたことも大きく、逆に一日座らないで過ごすとなんだか気持ちの悪い心持ちになってきた。生活の一部であり、中心の一つになってきたのかもしれない。踏み込んでいれば、そういうことではなく、坐ることが生きることであり、坐ることがまず第一であり全てであり、後のことはどうでもよいというくらいが達磨教の神髄ということなのだろう。いずれにしても次の摂心までの二か月、一日一炷香を続けることに不安はないし、何でもないことのように思える。これを続けていく、死ぬまで。座禅をして死ぬことになるのだろうか。日々布団上で死ねているなら、そうなるだろうし、特に当たり前のことのようにも思える。いかに死ぬか、なんて少し考えたこともあったけどこれでとりあえず落ち着いたかw。突然死だったら、そうはならない?確かにそうだ。だが、それはそれでよいだろう。物事には常に例外があるのだ。いやそうではない。動中の静だ。
座禅をしておらずとも、日常生活の始終において常に死んでいればよい。うん、これは大きく発展した。一炷香だけでは、一日に対して何とも短い。我々の人生において、45分/24時間*60分の割合では、どうにも薄すぎるだろう。全瞬間、死のう。静かで落ち着いた覚悟であり、呼吸であり、体であり、肚であるということだ。
日常生活で実践する
身の回りを片付ける
禅は空理空論を避け、日々の実践を志向します。
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座禅をする
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