水急不流月(みずきゅうにして つきをながさず)
「水急にして月を流さず」と読みます。
「水急にして月は流れず」とは読みません。
後者で読むならば、「水急月不流」と語順を変えなければなりません。
意味多 ...
動中の工夫は静中に勝ること百千億倍す
禅の中級者以上の方向けの言葉です。
心を落ち着けて日々を過ごすことや、静かに座ることが習慣化した人に対して、同様かそれ以上に大切なことがあると諭してくれる言葉です。 ...
坐水月道場(すいげつどうじょうにざす)
「水月」の語感から静謐な道場で座禅をするイメージが想起されます。
実際にはその逆で、ごみごみとした人間社会のなかでいかに生きていくことを勧奨する言葉です。
実生活や実 ...
没底籃児盛白月(もっていのらんじにびゃくげつをもる)
没底籃児の部分が常用の熟語でなく、理解が難しい禅語です。
単語の意味を理解し、禅の文脈を押さえれば、理解できるかと思います。
その上で納得できるかどうかは、ご自身の禅の体得 ...
有水皆含月(みずありみなつきをふくむ)
秋の夜を静かに、穏やかに過ごすための一語です。
ポジティブで愉快な気持ちになれることと思います。
出典公案などを総合的にまとめた14世紀の書に記述があります。
禅 ...月在青天水在瓶(つきはせいてんにあってみずはへいにあり)
さわやかな情景が浮かぶ秋の禅語です。
2人の禅問答に由来する言葉です。
まずは2人のやり取りから確認していきます。
出典薬山惟儼(やくざんいげん)と、薬山に教え ...
山高月上遅(やまたこうして つきのぼることおそし)
努力の継続を謳う一語です。
禅はいつでもだれでも悟ることができると説きますので、長年の努力といったことを強調することはそれほど多くありません。
その意味では希少な禅語で、しかし座右の ...
盗人に取り残されし窓の月
秋の叙情とともに、豊かな精神世界と世情の乱れを詠んだ良寛の鮮やかな一句です。
ほんのりと心地よさを残すこの名句の意味を考えていきます。
出典良寛の俳句です。
良寛は江戸時代 ...
不期明日(みょうにちをきせず)
茶人と禅僧のやり取りに由来する言葉です。
唐代・宋代の禅書ではなく、近世の日本で用いられ、禅語として使われるようになった言葉です。
出典と意味を確認していきましょう。 ...
水鳥樹林念佛念法(すいちょうじゅりん ねんぶつねんぽう)
美しい自然の情景に、仏を見出し、真理を見出すという禅らしい、また仏教らしい言葉です。
ただ自然への憧憬を深めるだけでなく、今日どこにあっても自然を感じられるように工夫して ...
臥月眠雲(つきにふし くもにねむる)
月がきれいな季節にふさわしい、禅の価値観が盛り込まれた禅語です。
それではまずは読み方から、次に意味を探索していきます。
読み方臥月眠雲(がげつみんうん)と音読みする場合と、臥 ...
帰家穏坐(きかおんざ)
本当に大切なものはどこにあるのか、この問いの答えが「帰家穏坐」です。
直接的な意味は「家に帰って穏やかに座る」という意味です。
もちろん、それでは禅語の意味にはなりません。
...
光而不耀(ひかりてかがやかず)
うまくいかないことも多くあります。
出典禅書ではなく、老子が出典です。
禅の文脈でも時に使われる言葉です。
老子原文をみると、繰り返し言葉、反対語などを用いて調子を出しているこ ...
花枝自短長(かしおのずからたんちょう)
これぞ桜を詠んだという印象の禅語です。
禅は花のなかでも早春の梅を最も好みますが、この語は珍しく「桜」を思わせる文脈で禅の考え方を美しく表現しています。
それでは出典か ...
猛虎当路坐(もうこみちにあたりてざす)
非常に難解な文脈で用いられている言葉です。
主に3つの意味合いがあって、禅の文脈の味わいと迫力ある情景が印象的な禅語です。
出典『五灯会元(ごとうえげん)』、『虚堂録(きど ...
一花開五葉(いっかごようをひらく)
華やかなイメージの言葉で、茶掛けの禅語としてもよく用いられます。
禅の文脈を読み解いていきますが、「葉」の意味や出典に少しクセがありますので、そのあたりも丁寧に確認していきます。
出 ...花無心招蝶(はなむしんにして ちょうをまねく)
前向きな言葉ですが、エネルギッシュな前向きさというよりも、ごく静かな前向きさで優しく穏やかな自然な生き方を示してくれる禅語です。
出典「花無心招蝶」は、良寛の漢詩の1句にあります。
雨洗風磨(うせんふうま)
文字通り、雨や風にさらされて美しく磨かれているさまを示しています。
転じて、長年の努力を勧奨する言葉として用いられることがあります。
禅では基本的に辛苦努力や長年の我慢継続を勧めませ ...
水声山色(すいせいさんしょく)の意味
水声山色は、渓声山色と同じ意味です。
詳しい意味は渓声山色の解説ページをご参照ください。
「水」が分かりづらいですが水は、淡水の水源、川、湖、池などを示します。 ...
冷暖自知(れいだんじち)の意味:
多くの禅語で見ることができます。
禅の基本的な考え方を表しており、最も有名な禅語の一つと言えます。
『血脈論』『景徳伝灯録』如人飮水
冷暖自知
書き下し文人が ...