水鳥樹林念佛念法(すいちょうじゅりん ねんぶつねんぽう)
美しい自然の情景に、仏を見出し、真理を見出すという禅らしい、また仏教らしい言葉です。
ただ自然への憧憬を深めるだけでなく、今日どこにあっても自然を感じられるように工夫して ...
臥月眠雲(つきにふし くもにねむる)
月がきれいな季節にふさわしい、禅の価値観が盛り込まれた禅語です。
それではまずは読み方から、次に意味を探索していきます。
読み方臥月眠雲(がげつみんうん)と音読みする場合と、臥 ...
帰家穏坐(きかおんざ)
本当に大切なものはどこにあるのか、この問いの答えが「帰家穏坐」です。
直接的な意味は「家に帰って穏やかに座る」という意味です。
もちろん、それでは禅語の意味にはなりません。
...
水声山色(すいせいさんしょく)の意味
水声山色は、渓声山色と同じ意味です。
詳しい意味は渓声山色の解説ページをご参照ください。
「水」が分かりづらいですが水は、淡水の水源、川、湖、池などを示します。 ...
冷暖自知(れいだんじち)の意味:
多くの禅語で見ることができます。
禅の基本的な考え方を表しており、最も有名な禅語の一つと言えます。
『血脈論』『景徳伝灯録』如人飮水
冷暖自知
書き下し文人が ...
山静似太古(やましずかなることたいこににたり)
漢詩を元にした禅語です。
山は禅語でも最も頻繁に用いられるモチーフです。
まずは、漢詩全体の意味を確認していきます。
出典宋代の詩人、唐庚(とうこう)の五言律詩が出典で ...
無山不帯雲(やまとしてくもをおびざるはなし)
「無山不帯雲(やまとしてくもをおびざるはなし)」は「山として雲を帯びざるは無し」と読み、少し読みづらいですが、比較的用いられることが多い禅語です。
禅の文脈での「山」と「 ...
一山行尽一山青(いっさんいきつくせば いっさんあおし)
一山超えるとまた、新しい山が見えているという状況です。
苦行苦難の継続の意味、あるいは一難去ってまた一難のような意味で捉えることができそうですが、原典に照らしてその意味を掘り下げていき ...
熱時熱殺闍梨(ねつじはじゃりをねっさつす)
寒さ・暑さのしのぎ方を聞いたのに、もっと寒く・もっと暑くと答えられてしまう禅問答の一節に由来する言葉です。
いかにもという感じので禅問答で、楽しさと興味を感じます。
出典心静即身涼(こころしずかなれば すなわち みもすずし)
心が静かであれば、体が涼しくなるという言葉です。
心を静かにするというのは難しいので、体をうまく使って体の涼しさを実現する方法を考えてみましょう。
出典白居易が恒寂師(こう ...
「白雲起峰頂」(はくうん ほうちょうにおこる)の意味とは:衒い(てらい)のない様子の魅力を謳う
白雲(はくうん)、峰頂(ほうちょう)に起こる、と読みます。
白い雲が山の山頂に現れている様子です。
含意面白い風景ですが、雲も山も意図するところは何もありません。
無作為、無心です。
青山元不動(せいざんもとふどう)の意味:雲は流れても山はそのまま。本質は変わらない。変わらない本質を掴め。
山は動かない、という意味でどっしりとした山のイメージだけで捉えても構いませんが、それでは味のない言葉です。禅語らしく、具象的な表現の意味を考えると味わい深くなります。
読み方と含意それでは意味を探索していきまます。 ...
「地肥茄子大」(ちこえてなすだいなり):地道にやっていくことの大切さを伝える言葉
地(ち)肥(こ)えて、茄子(なす)大(だい)なり、と読みます。茄子は「きゃす」とも読みます。
意味はそのままですが、農地の栄養が豊かだと、そこで育つ茄子は大きくなるという意味です。大きな成果を得るには、じっくり ...
「白雲無根」(はくうんはこんなし)の意味:変化しつづける雲のようにこだわりなく清々しく生きる
白雲(はくうん)は根(こん)無(な)しと読みます。口語体にして、「白雲に根っこなし」でも全然構いません。直感的に意味が取れること、語調がよいことが使う上では大事だと思います。
意味は雲は留まることがなくて常に動 ...
山呼万歳声の意味「山々に向かって繁栄を願ったことが原義」
山呼万歳声(山呼ぶ万歳の声)は元々は「人が山に向かって声を出している」という意味でしたが、禅の文脈では「山が万歳をしている」という擬人的な意味で捉えます。
今という ...
「小陰は山に隠れ、大陰は市に隠れる」の意味:真の禅は日常生活のなかにある
「隠」ことは悪いことをして隠れるのではなく、すでに達しているその境涯を「隠す」ということ。見せびらかさずに隠すのだけれど、それをどこで行うか、山中にこもるのか、市井に生きるのかの優先順位をつけた言葉です。いわゆる禅者のイメージは山 ...
「毒鼓」(どっこ)の意味
「毒鼓」とは意味は毒の塗られた太鼓のことで、ここではその猛毒のためにこの太鼓の音を聞いた人はみな死んでしまうという恐ろしい太鼓を意味します。
太鼓に毒が塗ってあると ...
「黙」(もく)の意味:言葉の虚しさを受け止め、沈黙の豊かさを知ろうという禅語
禅語の言葉は基本的に短いものが多く、時に一字に尽きることがあります。この「黙」もその一つです。たった一言ですが、かえってLess is Moreで含意に溢れる言葉でもあります。それではまずはその由来からみていきましょう。
禅語「 ...寂然不動(じゃくねんふどう)の意味
寂然不動は、静かで動かないさまを示す言葉です。
本質を掴むのにジタバタしないことを禅では大切にします。
そのとき、禅はしばしばそれを山に ...