水声山色(すいせいさんしょく)の意味
川のせせらぎ、山の緑に仏性を感じる・・・
同義の言葉
水声山色は、渓声山色と同じ意味です。
詳しい意味は渓声山色の解説ページをご参照ください。
「水」が分かりづらいですが
水は、淡水の水源、川、湖、池などを示します。
ここではコップの水の意味ではありません。
悟りのきっかけをあらゆるものに見出すという漢詩が、渓声山色の出典です。
水声山色は、沢・谷の水の流れを示す「渓」を「水」に置き換えて使われるようになった言葉です。
どちらもよくつかわれる言葉です。
大まかな意味
川のせせらぎ、山の緑、すべてに仏の存在を感じることができるという意味です。
仏の存在とは、悟りのきっかけというような意味で捉えていただいても構いません。
- 渓声山色(けいせいさんしょく)
- 山光水色(さんこうすいしょく)
- 澗水松風悉説法(かんすいしょうふう ことごとくほうをとく)
- 蛙鳴蝉噪是仏声(あめいせんそう これぶっしょう)
- 水鳥樹林念佛念法(すいちょうじゅりん ねんぶつねんぽう)
- 雨竹風松皆説禅(うちくふうしょう みなぜんをとく)
- 古松談般若 幽鳥弄眞如(こしょうはんにゃをだんじ ゆうちょうしんにょをろうず)
夏の涼し気な言葉として
山や川の涼し気な雰囲気が感じられる言葉です。
春、秋ではもう少し色味の加わった言葉になるため、夏が最もはまりがよいように思います。
まとめ
禅語は理解しづらい抽象概念を、体験的に感じられるように表現されていることが多くあります。
この語も身近な自然の体感によって本旨を掴めるように作られています。
ぜひその意図を組んで楽しんでいただければと思います。
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- 「一」:一とは自分自身のこと
- 「風」:目に見えない、とどまらないもの
- 「月」:禅では悟りの喩え
- 「夢」:一切は夢という現実
- 「無」:無を強調するのは禅の特長
- 「道」:道とはすなわち禅の道
- 「雪」:禅は冬の宗教
- 「心」:何はなくとも心が大切と考えるのが禅
- 「坐」:座禅が“禅”の基本。しかし執着はしない。
- 「雲」:消え去る雲に捕らわれるな
- 「山」:静寂にして不動
- 「花」:何も考えずに生き抜く美しさ
- 「茶」:日常生活のメタファー(たとえ)
- 「水」:老荘の影響を受けて水は良きもの。川を意味する。
- 「喝!」:最も短いアドバイスの言葉
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