花枝自短長(かしおのずからたんちょう)
これぞ桜を詠んだという印象の禅語です。
禅は花のなかでも早春の梅を最も好みますが、この語は珍しく「桜」を思わせる文脈で禅の考え方を美しく表現しています。
それでは出典か ...
凛凛孤風不自誇(りんりんたるこふう みずからほこらず)
いかに生きるのか、禅の宗旨がよく表れた言葉です。
素朴さと伸びやかさという生活態度、そして他者を威圧することなく勇気凛々と生きる姿が浮かび上がってきます。
対句と合わせ ...
金毛獅子(きんもうのしし)の意味
金毛の獅子というはいわゆるライオンのことです。
最初に聞いたときは随分と幼稚な禅語のように思いましたが、意味が悠々と闊歩する禅者という意味であることを理解すると、何となくその雰囲気が掴めてきます。
この語のイメージ平常心是道の意味:「いつもの心」が道(禅)である」
(びょうじょうしんこれどう)(へいじょうしんこれみち)
平常心是道は、生粋の禅語ですが、剣道・茶道・茶道などでも、座右の銘としてもよく用いられます。
平常心は「落ち着い ...
一以貫之の意味「一とは自分のこと。これを貫き通す」
「一以貫之」の意味をみていきます。
元々孔子は「思いやりをもって生きること」の意図で使っています。
一般には「一つのことをやり遂げること」の意味で使われることもありま ...
乾屎橛(かんしけつ)の意味「犬のふん(他人の助言)」という例え
今日は、禅語の「乾屎橛」を解説していきます。
読みづらい言葉で、また意味も少し難しい言葉です。
乾屎橛(かんしけつ)は 乾いたクソのことで、他人の助言など ...
「教外別伝」(きょうげべつでん)の意味:心を空っぽにして門を叩こう、食らいつこう。教科書を否定する禅語
きょうげべつでん、と読みます。
悟りは、言葉や文字で伝えることができない、という意味です。
不立文字と並んで使われることが多いです。
名門の違い大切なことは、教科書や授業などで教えられていくとは限ら ...
「唯嫌揀択」(ゆいけんけんじゃく)の意味:えり好みをやめて、やることに集中しよう。評論よりも行動を
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
読み方と意味読み方ゆいけんけんじゃく、と読みます。唯だ(ただ)、揀択(けんじゃく)を ...
「学道如鑽火」(がくどうは ひをきるがごとし)の意味:いかに継続していくのか。忍耐、工夫、準備を示す禅語
学道(がくどう)は火を鑽(き)るが如(ごと)し、と読みます。
出典と意味禅僧夢想疎石の言葉です。
弟子に向かっての励ましの言葉で、学道は学問の道ということではなく広く一般に修行の道と捉えます。 ...
「今、ここ」とは:マルチタスクを止めよう!1点に集中して、スマホながら禁止!悩みを吹き飛ばす言葉
禅の基底を成す言葉に「今、ここ」があります。意味は説明するまでもありませんが、あえて捕捉するなら「今、ここでできることをやり切ろう」という意味になります。
なぜ、「今、ここ」が大切なのか禅の考える「今、ここ」は幾つか特徴が ...
禅語「工夫」:トライアンドエラーを繰り返せ、失敗してもいい、試行錯誤を促す
あれこれと解決方法を試してみること。試行錯誤のプロセス。
禅の考え方工夫することは、禅ではよいことと考えます。答えのあるものはなく、最初からうまく行くことははなかなかないからです。
どうやればいいのか、手を ...
「当処すなわち蓮華国」の意味:極楽浄土はあなたが今いるその場所である
当処(とうしょ)すなわち蓮華国(れんげこく)と読みます。今自分がいる場所が理想の地であり、極楽であるという意味の言葉です。この言葉が言いたい本質的な意味を考えていきましょう。
この言葉が言いたいことどこか遠い国に理想がある ...
座右の銘として用いられる「而今」(じこん)の意味:
禅語「而今」の意味や使い方を確認していきます。
日常用語ではないため、出典や考え方の背景も確認していきます。
読み方と意味読み方「じこん」または「にこん」と読 ...
「濟其美」(そのびをなす)の意味:それぞれの良さや魅力を大切にする禅語
濟其美は「そのびをなす」を読みます。出典は「春秋左伝」で「世世濟其美」とあり、世々(よよ)は代々という意味で、先祖・先人の良い行いを引き継いで行っていくことを意味します。
使い方としては、直接的には代々の ...
「看脚下」・「脚下照顧」の意味:「足元をみよ」という禅語
禅宗のお寺の玄関に立て札として「脚下照顧」と掲げられていたりします。
足に関わる禅語のようですが、実際にはどのような意味なのでしょうか。
まずは読み ...
一箭中紅心(いっせんこうしんにあたる)
「箭」という字が難しく、「紅心」も常用の単語ではなく、何を意味するのか分かりづらい言葉です。
しかし、一時ずつ意味を確認していくと、仏教や禅の本質を分かりやすく表現した言葉であることが分かってきます。 ...
禅語「主人公(しゅじんこう)の意味:あなたがあなたの人生の主役である。目覚めよ。
禅語「主人公」の意味を考えていきます。主人公というと、物語のメインキャラクターという意味で用いられている言葉ですが、元々は禅問答にあった言葉です。自分を大切にして、主体的に生きていくことを自分に言い聞かせるための言葉です。禅ではまず徹 ...
「百尺竿頭進一歩 十方世界現全身」の意味:勇気を出して一歩前へ!世界に飛び出そう。
少し長い禅語ですが、勇気を与えてくれる素晴らしい言葉です。
対句になっていて、どちらか単独でも用いられます。
まずは、原文を確認していきま ...
大憤志(だいふんし)
志を持って、決して退かないこと。これなくして、ことは得られないと。ことを得るまで続ければよい。志といってしまうと精神論のような話になってしまいがちである。意思が強い、弱いとか。そうではなくてあくまで結果論なのではないだろう。得られるま ...